つい数ヶ月前に第110回看護師国家試験が終了し、いよいよ看護師国家試験は今年度で111回目を迎えます。
今回は
看護師国家試験111回ってどうなの?
試験内容は変わるの?同じなの?
出題傾向は?出題基準は?
など受験する方にとって気になることたくさんあることと思います。
今回はそれをまとめている厚労省・医道審議会の2021年3月に行われた国家試験検討会の議事録について私なりに読み解いてみました!
看護師国家試験111回を受験予定の方必見です!
※あくまでも私なりの見解ですので必ずそうとは限りません。
ご了承ください。
概要
まず看護師国家試験の概要について、議事録より抜粋
出題内容について 前回の報告書に示された保健師助産師看護師国家試験の出題内容についての改善す べき事項は、平成30年版保健師助産師看護師国家試験出題基準に反映され、近年の国家 試験ではこれに沿って出題されており、これまでの出題内容は概ね妥当である。
① 看護に求められる判断プロセスに係る出題について 前回の報告書を踏まえ、出題の意図に応じて看護に求められる判断プロセスを問う問 題が出題されるよう内容別類型を選択し問題の作成が行われている。また、出題内容に 合わせて、ⅰ)判断プロセスについて問う、ⅱ)判断そのものを問う、ⅲ)判断するた めに必要な情報は何かを問う、ⅳ)情報を列記した中で優先度を問う、ⅴ)介入の結果 から判断の根拠を問うなどの内容を出題することとしている。保健師助産師看護師それ ぞれの実践場面において、介入を通して直接得る多様な情報を判断し看護を決定してい くプロセスを問うことは重要であるため、出題の意図に応じた判断プロセスを問う問題 を積極的に出題していく必要がある。
引用元
厚生労働省医道審議会 議事録
まず、これまでの出題内容は概ね妥当であるとあります。
これはここ数年の間看護師の一般合格点は150〜160点を推移しており、これは妥当であると言っているのはないでしょうか?
その為、今後も合格点数は恐らくそこを狙って出題してくると予想できます。
なので一般点数の目標はまず170点ではないかと私は考えます。
そして次の段落に移ります。
ⅰ)判断プロセスについて問う、ⅱ)判断そのものを問う、ⅲ)判断するた めに必要な情報は何かを問う、ⅳ)情報を列記した中で優先度を問う、ⅴ)介入の結果 から判断の根拠を問うなどの内容を出題することとしている。
こちらは去年に引き続き、状況の情報収集・判断・優先度・介入・アセスメントについて問題を出しますよと読み取れます。
近年、看護師国家試験においては”状況設定問題”が増加傾向にあります。
これは恐らく看護師国家試験を取得後、即戦力となるためのスキルとなる為にそういった問題が増えているのではないかと思います。
近頃の日本は2025年問題に直面しており、高齢者が急増し一人当たりの医療費が34万円から58万円も増加する日本において即戦力となる看護師が必須になるからではないかと私は推測しております。
出題数・試験時間
こちらに関しては
とありますので変化はなく現行通りであると読み取れます。
必修問題・既出問題について
既出問題の活用は、難易度の安定化の観点からも有用であり、引き続き活用する。 看護師国家試験における必修問題は、看護師にとって特に重要な基本的事項を問うも のであることから、限られた範囲の中で繰り返し問うことが妥当であると考えられる。 そのため、重要な基本的事項を繰り返し出題するなど、必修問題においてはより積極的 に既出問題を活用していく。
引用元 厚生労働省 医道審議会 議事録
既出問題に関しては上記の説明があり、
必修問題においてはより積極的に既出問題を活用していく
とあります。
その為過去問は参考になり必ず抑えておく必要があります!
因みに医道審議会って?
日本厚生労働省の審議会の1つであります。
何をしているか簡単に説明すると
・何かあった時医療職の行政処分
・各種国家試験の内容・合格基準作成等に関する諮問に対して、答申
他にも人材確保に関する指針作成やetc…
要は医療職の国家試験に携わっています!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はあくまで私の読み解いてみた推測ですので、気になる方は他にも詳細が議事録に記載されておりますので、上のリンクから見ていただくことをオススメいたします!
看護学生111回生の方はぜひ目を通しておくと良いと思います!
まだ今年度始まって間もないですが、
国家試験合格に向けて頑張りましょう!!!!